観光客のマナー意識の低さ
京都の観光名所で竹林100本に落書きが問題になっていますが、観光のマナーの悪さは内外の観光客を問わず増えているのが悲しいですよね。
ー注意ー
不快に思われた時点で閉じてくださいね
京都の観光名所の竹林で落書き100本 刃物で中国語やハングルも
最近本当に節操の無い輩が増えましたね。結構死活問題ですよ。
産経新聞(18.5.17)
京都の代表的な観光地・嵯峨嵐山地域の竹林で、約100本の竹が刃物のようなもので彫られ、アルファベットやハングルなどの落書きが残されていることが17日、分かった。竹林を所有する京都市は注意を促す貼り紙を掲示しており、京都府警に被害届を出すことも検討している。
竹林は、同市右京区の天龍寺の北側にある市所有の約3800平方メートル。この中の「竹林の散策路」と呼ばれる一帯が被害に遭った。
市は平成27年、嵐山などで観光人力車を運営する法人に管理を委託。竹林に散策路を整備するなどして日中の一般開放を始めた。
市によると、開放当初から落書きは散見されてはいたが、今年2月ごろから徐々に増え、4月に急増。中国語で「ここに来たよ」などの内容もあるという。
運営法人の担当者は「人力車の引き手が落書きの現場を見たこともある。竹が傷つけられるのは非常に悲しい」と語った。イタリアから訪れたフランセスカ・サイさん(29)は「美しい風景が、このような落書きで台無しになるのは残念」と憤った。
これを平気でやっている観光客はもはや客では無く無節操な輩ですよ。
昨今は張り紙をしていても守らず、張り紙をしていなくても、注意書きがないじゃ無いかと文句をいう人間多すぎやしないですかね 汗
外国人で言えば以前、某神社で境内の注連縄が掛かった御神木に足を掛けて登り写真撮影をしているアジアの観光客御一行が居たんですが、余りに見ていられなかったのでガイドの方に、この木はこの神社では神様の依り代なので止めるように伝えてくれと言ったことがあります。
ガイドさんは観光客に伝えてくれたんですが、その観光客達からは「では何故登るなと書いていないのか?」とガイドさん越しに言われ、私は憤慨して「貴方達の国では木といえば登るものなのかもしれませんが、日本ではそうではない為、注意書きはしていない。特に境内の木々は私達のものでは無く、ここの神様のもの、貴方の私物であれば私は何も言わないが、この鎮守の森や御神木は貴方の私物では無い」とガイドさんは長々な日本語からの通訳で迷惑だったでしょうが伝えてもらい納得しては貰えなかったみたいですが、やめてもらった事があります。
これは以前、某神社でご奉仕をさせて頂いた時の話ですが、ちょっと待った。
これ見よなしに外国人を一方的に非難する日本人はお国は違えど人と人で然もありなんということで、この問題って外国人観光客に限らず多いんですよね。なので私は一度フォーカスを引いて見て貰いたいと思っています。
何故かというと日本人も同じ面があるんです。
日本人にも多くいます
日本は外国から見れば「教養」があると見られていますが、これはまだ自国に比べればマシというだけです。
教養があるという自己認識があるとすれば自惚れな他なりません。
実際に日本人も外国の観光名所で落書き等をしていますし、神社で言えば境内の禁煙区域でタバコを吸いポイ捨て。 飲んだ空き缶やペットボトル、子供に食べさせたであろうお菓子の袋の投げ捨て。榊の差し技を抜いたり、誰に言われたかわりませんが境内の榊の葉をちぎって持ち帰る。拝殿等で他の参拝者が手を合わせているにも拘らず大きな声で騒ぐ老若男女。
結構どっこいどっこいなんですよ。
ここで勘違いしてもらいたく無いのですが、私は日本人もしているから仕方ないと言っているのでは全くないので悪しからず。 それに私自身神社仏閣を観光地と定義していませんからね。
最近本当に行間を読めない人間が増えていて、注意書きをしないといけないことに戦々恐々ですよ。
話は戻り、教養は学校で先生が教える文面での道徳心のことだけではありません。
昨今、他人が他者をしかる光景は目にすることは滅多に無くなりましたが、そのぶん親の教養力が重要になると私は思っています。
よく、子は泣いたり騒ぐのが仕事という親が居ます。 勿論泣く場所を選ぶ大人とは違い泣くのはしょうがないですが、騒ぐに関しては多少別件だと思うんですよ。
つまり"場をわきまえる"ことを教えるのが1つに親の共通した仕事でもあると感じています。
自分の家や敷地でゴミを散らかそうが木に登ろうが何しようが最終的には自分が片付けたり掃除しなければいけませんし、清掃業者に依頼したとしても、その資金は直に自分の身に乗っかっています。
しかし公共は別ですよね。
そこに不特定多数の他者が居るわけですから。
別話ですが、今年の花見に行った時のこと。
子連れの親がぐい呑に注いだ酒に桜の花びらを入れたかったらしく、散って落ちた花びらを取るのでは無く咲いてる桜から取ろうとしました。すると居合わせていた幼い息子さんが、「花が可愛そうだからやめて」と言ったのです。しかし、それを聞いた父親が「桜は沢山咲いてるから大丈夫だよ」と言って桜の花をとり、手に持つぐい呑に桜を入れました。(実話です)
さて、これを読んだ方はどう感じますか?
最後に
近年観光客が増えている日本は、そのぶん色々なことを目にし耳にする事だろうと思います。
それは日本国内の日本人達の価値観の差だけでなく、文化という大枠の価値観の差というやつです。
そういった社会になりつつあるわけですから、外国人だけ云々では無く日本人もいちど見直してはどうかと感じます。
私は観光はマナーがあってこそだと思うんですよね。