安田純平さんの拘束から3年
「人様に迷惑をかけてはいけません」古き良き日本の一般家庭の教育でもよく耳にするこの言葉ですが、どうも彼の場合は別だった様です。
国から行くなと言われながらもシリアに向かい2015年に消息を絶った安田純平さんが4回目(実際は5回目では無く4回目の模様)の拘束に遭い、最近ネット上の動画で公開された彼の内容で色々と日本国内では物議を及ぼしかけていますが、早速SNS上でも人道的云々で騒いでいますね。
私は彼が何処の何者かわからないので伝わらないのは承知の上で最初に言っておきたい。
Japan will not disturb you. So Please keep on with the coverage. But I'm worried about you, because you are troubling Japan. Please don't bother Japan. Please don't upset your family. Please come back in one piece. bless you.
ー注意ー
不快に思われたら直ぐに閉じて下さいね。
彼についての詳しい内容は各所で紹介されていますので割愛しますが、今回の一件は流石に4回目とあって安田氏も然り、それによるメディア操作を含め非常に彼等の悪質さが目に余るものがある為、私は結構憤りを覚えています。
日本メディアの怪しい動向
新しく公開された映像で、日本の各メディアは彼の韓国人ですと発言した部分をカットしていますが、まずここでメディアがカットする行為に違和感を覚えると共に、上記の映像にあるように以前の報道で乗せた画像に名字を含めてメディアは色々と隠していると思った方ら私だけでは無いと思います。
そして、海外に行かれる方は分かることですが、このメディアが放送したパスポートの写し映像を見て疑問に思いませんか？
私的に旅券番号と読み取り部分は別として、この映像には苗字の他に型や発行国、発行年月日にもボカシが掛かっています。
日本人の性質上、国籍がJAPANと読める部分の一点を見た時点で何の疑いも無く"何か"を信用してしまうところがあるのでしょうけど、冷静にみれば発行国と、この手帳がパスポート証明になるPという部分が見えないようになっている時点で既に報道をみて信用している方は今回の一件、一度立ち止まるべきです。
何せそれを隠す必要がありませんし、逆にそこが正式に彼が本物の日本のパスポートを持つ本物の日本人であるという証明になる重要な部分ですから、この部分を苗字を含めて隠しているということは、事実見る側にとってはこの安田純平という人間が日本人である可能性は非常に不確かなものであるということの逆証明をしているようなものですよ。
《パスポートは国境を通る為だけのチケットでは無く自身の証明を発行国が保証するものですから、これが偽物だった場合は大問題以前に犯罪ですし、日本のパスポートは信用性が高いので最近、偽造パスポートが増えています。このあいだもイタリアで中国人が日本人を装って使い逮捕されました》
それを鑑みて今回メディアがカットした自称安田純平さんが発言した韓国人という部分の整合性を加味すると、メディア的には彼が日本人でなければ困ることがあるとの見方も出来るわけです。
私的にこの疑いがより強まったのは先日、3年間沈黙を保っていた彼の奥様が突然メディアの前に出たことです。
２０１５年にシリアに入国後、行方不明となり、武装勢力に拘束されているフリージャーナリスト安田純平さんの妻が７日、初めて会見し、「一刻も早く帰ってきてほしい」と訴えた。
シリアで武装組織に拘束されている安田純平さんをめぐっては、先月末を含め、これまでに４度映像などが公開されているが、家族による記者会見は初めて。
安田純平さんの妻・Ｍｙｕさん「これは楽観視できるような状況でなく、状況が切迫しているのではないか。やはり、妻として家族としては、一刻も早く帰ってきてほしい。生きて日本の地を踏んでほしい」また、これまでの日本政府の対応に感謝するとした一方で、解放に向けた具体的な交渉内容については何も聞いていないと話した。
安田純平さんの妻・Ｍｙｕさん「（武装組織側からの）コンタクトもなければ、身代金という言葉もきていないのが事実」そして、安田さんがシリア入りする直前に滞在していたトルコなどを訪問してみたいとの思いを語った。 ー終わり
［毎日新聞］
シリアに入国後、行方不明になったジャーナリストの安田純平さん（４４）の妻は７日、東京都千代田区の日本記者クラブで記者会見し「今、一番のかぎを握っているのは日本政府だ」と述べ、政府に早期救出に向けた行動を取るよう求めた。
安田さんは２０１５年６月、取材のためトルコ南部からシリアに入国後、音信が途絶えた。今年７月下旬、安田さんとみられる男性が「今すぐ助けてください」と訴える新たな映像がインターネットに公開され、背後には銃を持つ黒装束の人物２人が映っていた。
妻はこの映像を見て「状況が切迫しているのではないか」と懸念し、会見したという。妻は冒頭で「日本中の皆様にご心配とご迷惑をおかけしたことを心からおわび致します」と頭を下げ、「家族としては一刻も早く帰ってきて、日本の地を踏んでほしい」と訴えた。
映像公開を受け、菅義偉官房長官は１日の記者会見で「さまざまな情報網を駆使し、全力で対応に努めている」と強調した。妻は「官房長官が会見でおっしゃったことを信じてきたし、これからも信じて期待したい」と話した。【福島祥】ー終わり
勘の鋭い方は既にピンと来ていると思いますが、その前に何でしょうか...口が悪くて申し訳ないのですが、私はあの旦那あってこの奥様ありと思いましたね(勿論良い意味です)。
先ず会見の意義が不明なうえに、今更一番楽観視していたのは日本国民でも日本政府でも無く、自他共に認めるこのご夫婦なわけであって人道的に予め日本国側が行くなと言い現地警察まで動かせ労力を費やしていたにも拘らず彼は「チキン国家」と揶揄してシリア入りし拘束されたのですから奥さんの記者会見を開いての弁明にも違和感を感じますし「今、一番鍵を握っているのは日本政府だ」という部分も何たる言い草かと色々と湧いてくるのも正直あります。
それに「信じてきたし、これからも信じ期待したい」これについても、もしものことがあった場合は、信じていたのにと政府に矛先を向けるのでは無いかと下衆の勘ぐりをしてしまいます。
何度も言いますが、行くなと言われ続けても彼は非正規ルートで行ったのですから信じる矛先は官房長官の発言や日本政府では無く、拘束をした武装集団が彼を解放してくれることだけを一点に信じるしか他に無いんですよ。
いなんせん、奥様は冒頭に頭を下げられたので一歩さがり話を戻すとして、前述した通りメディアが彼は日本人であるという印象と、奥様の会見、そして日本政府というワードを国民に強く植え付けると国内世論の性質的に必ず「身代金を払って助けろ」「政府は非人道的」「日本政府は薄情だ」という輩が必ず出てきます。
《既にSNS上でも出てきています》
すると次は特定野党が便乗してきますから、実情大袈裟には身動きが取れない日本政府に対してメディアとしては政権批判の材料を１つ無理矢理得ることも出来ますので、一般の国民は冷静に彼の言動と世界情勢を見て一歩下がって見守るべきだと思います。
《しかしながら、今は情報社会ですので最近はその操作も効きづらくなっていますよね。先日、無理な理屈を並べてカット部分を流しましたから 汗》
彼は誰
日本政府は今回の動画で安田純平さん本人とみられると言っていますが、不確定要素が多過ぎますよね。
実際に彼自身が韓国人と名乗っているわけですけど、国内では日本語を話しているから日本人と仰る方も居ますが日本語を流暢に話せる外国人は大勢居ますので、素直に考えるとその真意は日本の法に触れる何かをしたのでそれを恐れたか本当に外国人かになるかと思いますが、一般の情報からすれば現状「多分日本人の純平さん...かも」というところでしょうか。
また中には日本政府が動いている時点で日本人だろうという声もありますが、旦那が外人で奥様が日本人の場合且つ日本在住の時でも意外に知られてないのですが、日本は他国よりかなり動く方なんですよね。特に安倍政権では世界情勢の把握がピカイチなので今までより動きは活発です。
また、日本国は結構人道的に動く国という認識が諸外国では多く認知されているのはご存知でしょうか。
在○○日本大使館とかの対応は確実に諸外国より迅速ですし、薄情とか言っている方は覚えて欲しいんですが、他国に比べ日本は厚情な国なのは事実ですので目先批判の前にもっと外を見ましょう。
そして、もし彼が公言したように自身が韓国人だった場合は動かねばならないのは韓国政府になるというのが、日本の外の国々での一般常識であることは言うまでもありませんし、人道的な面を見たら外国人を助けようと動いている日本政府は薄情ではありませんよね。汗
外国の動向
外国メディアは私の見る限り続報は出ていません。実際、あの動画を取り上げて居ないメディアもあります。身代金要求を一切受け付けないというのが現在の世界の立ち位置だけあってか、自国以外は興味がないのか自然災害と台風について、後は日銀については記事にありましたよ。
今は中国に関する記事が多いですね。
最後に
SNS上で今回の件の対応について自己責任だと言ってる方や日本政府に対して薄情だと言っている方をみて思うのですが、日頃、耳に入らない時は知らぬが仏、耳に入った時は時すでに遅しなのに、その場で知りその場の感情だけで全てを極端に極論判断する行為はどうなんでしょう。私はその行為こそまさに薄情そのものだと思います。
無論、悲しきかな正論と現実の間には隔たりがあって、なかなか折り合わない部分があります。
そして勿論、折り合わないから良いという訳では無いですから、より誰もが不快にならない形で正論に近づける智慧を皆で養わないと、何事も言うだけでは私も含め現状は当事者以外は単なる野次馬でしかない。
中には人の命が掛かっているとか、命を何だと思っているんだと仰る方も居ますが、現にこの日本でも平成29年の認知件数での凶悪殺人だけで920人もの命が奪われました。
もし貴方が今、日本に居るのであれば身近なこの日本で凶悪犯から奪われる命を0にさせましょうよ。
命がかかってるのは同じですからね。
少なくとも今回は突然どころか事前に止めが掛かっていて本人がそれを振り払っての拘束です。
「立ち入り禁止」とあれば入らない「混ぜるな危険」とあれば混ぜない「ポイ捨て禁止」とあれば捨てないというように、やはり守るところは守りましょうよ。
危険につき立ち入り禁止と書いてある表札を無視して入り怪我をして文句を言うのは筋違いのように、物を盗んで指摘されたら物が置いてあるのが悪いという次元の話と同様で、これを理不尽という以外に何があるのでしょうか。
色々と言葉足らずでアレですが、世界中の武装する為に使うお金を花を植えること、作物の種を植えることに皆が使えたら良いですよね。
ともあれ、拘束された安田さんも無事解放されて故郷に帰郷出来る日を願っています。
大きなお節介ですが貴方を大切に想い貴方も大切に想っている人を辛いことで泣かせることをしたらいけませんよ。
